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徹底解説!お墓の値段 墓石編

   

こんにちは、十村井満です。

さーて、みなさま、
徹底解説!お墓の値段 墓地編」を読んで、墓地も用意できたことだし、
いっちょ、お墓でも建てるっぺか!

お墓の値段は大きく3つに分かれる

たとえば、こんなチラシがありました。

DSC_0665

これを見て、多くの消費者はなにを思うでしょうか。

税込58万円でお墓が建つんなら、めっちゃ安いやん!
彫刻も工事費も含まれとるばい!

とまあなりますよね。
んで、実際に石材店に問い合わせてみると、120万円くらいの見積りを出されて(もっとかな?)
こちらの住所や電話番号を伝えたもんで、しつこい営業がやって来る。
・・・というのは、かなしいかなよくある話です。

業界の人間がこのチラシを見ると、

中国産青御影石って何やねん?
中国産の石材もたくさんありますからね。

標準工事ってどこまでなん?
お墓の工事もいろいろな工事がありますからね。

・・・とすぐに疑いにかかります。
※おそらく石はAG-98、標準工事は石碑の据付工事だけでしょう。

その石のいい悪い、高い安いは人それぞれなので、ここでは問いません。
いい石は高いし、悪い石は安い。
※石の種類と価格についてはまた別の機会に詳しく書きますね。

でも、この場合は、石は「中国産青御影石」と決まっているわけですから、
石は選べない。決まっている。

58万円は、なぜ120万円になるのでしょうか?

1)土木基礎工事

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墓地を買った時というのは、通常地面は土の状態です。
※中には巻石やカロート工事済みで売り出される墓地もあります。
ただその土の上に、お墓をどん!っと載せるわけではありません。
ちゃんとした基礎工事をするわけですね。
住宅と一緒です。
鉄筋コンクリート、排水工事など、
目に見えない部分の基礎をしっかりしないと、お墓は長く保てないのですね。

2)外柵

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外柵のボリュームは墓地によって異なります。
するところもあれば、しないところもありますし、
するしないは施主の判断でもあります。
でも、現実にお墓を建てるとなるとこのようなものを作らなければならない。
作るためにはその石材がいるし、工賃もかかります。

ここまで読んでいただいて分かると思うのですがね、
こうなってくると、1と2は定価が出せないのです。
なぜなら・・・

墓地の面積によって石材費や工賃が変わるからです!

外柵材は、面積が広いほど長いものを作らなければなりませんし、
そうなることで職人さんの手間はかかってしまう。
ですから、石塔はあらかじめ作って置いたものを販売することができますが、
工賃や外柵材は、1件1件の墓地によってすべて異なるために、定価が出せないのです。

ですからこのチラシのいけないところは、「基礎工事、外柵などは別途必要」とどこにも表記がない所です。

こういう表記があればまだ良心的なのですがね、
これでは58万円でお墓が建てられると思い込んでしまいますからね。

3)石碑

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こうして最後に石碑を据え付けるわけです。
そのチラシが何を指しているのか。
石碑だけなのか。それともすべてを含めた費用なのか。
しっかりとした見極めが必要ですよ。

石屋さんのチラシはツリ

石屋さんのチラシに掲載されているものはほとんど「ツリ」と思っていただいてもいいです。

たとえばこのチラシ。

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さっきのチラシよりはましかもしれません。
石碑だけでなく、霊標や外柵も全部含まれているようです。
この写真に含まれている全ての石材と、
文字彫りと標準工事(標準って何?)が含まれて88万円ですから、
たしかに安いのかもしれませんね。

でもね。

この写真のお墓がスッポリとあなたが所有の墓地に納まりますか?

チラシを、よーーーーーーーく見てください。

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右上に「(1.6m×1.7m)」って書いてます。
墓地がこの寸法でなければ納まらないんですね。(しかもどっちが幅でどっちが奥行?)
そんなピッタンコカンカンなことってあるんです?

ないですよ。

きっとこの寸法の墓地を石屋さんが持っているんでしょうね。
ですから、

このお墓が欲しかったら、うちがすすめる墓地を買うんだよーと誘っているんでしょうね。

墓石と外柵のセット商品が買うことができるのは、墓地の寸法が決まっている公営墓地や民営墓地向けに作られたお墓だけでしょうね。

チラシに掲載されたお墓は十中八九買うことができない。

と思っていいでしょう。
その墓地に見合ったお墓を設計する。それに合わせて見積もりする。
・・・というスタイルが、お墓を建てる上で、一番堅実なやり方なのだと思います。

今日もここまで読んでいただいて、ありがとうございます。

チラシはあくまでも入り口です。
このブログでしっかりと勉強して、
信頼置ける石屋さんに見積もりしてもらうのが肝要でございます。

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